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本サイトは、メディア表象に関する研究について発信しています。

メディアを通じて生成される表象は、人間自らが生み出し、人間自らを束縛する手段として利用されてきた歴史があります。

たとえば、今日、現代世界に生きる人びとは、みずからの意志にしたがって自由に考え、自立して行動していると考えているかもしれません。

しかし実際のところ、私たち一人ひとりは、自分たちが生まれる前の社会でつくられた言葉の意味や、視覚的なイメージ、コミュニケーション手段の技法、定形化された感情表現に左右されながら生きています。

というのも、人間は、言語・図像・映像・音響によって意志の疎通を図り、それらのメディアから知識や記憶を情報として得て、行動しているからです。

しかし、言語・図像・映像・音響が表現するもののなかには、ある個人や集団の願望と思惑を反映し、人々に特定の思想やイメージを植えつけ、感化させた個人の思考や行動、情動、感覚をコントロールしようと、巧妙につくられる表象があります。

表象は、さまざまな意味が与えられる複雑な言葉ですか、哲学用語としては、意識に浮かびあがる記憶保存された心のなかの形や思想などを指します。

また、美術用語としての表象は、心のなかの形や思想などをもとに、メディアが物体として表現したあらゆるものを包括する概念となります。

メディアによって具現化される表象は、人々にさまざまな情報とイメージを拡散します。

そして人々は、メディアを通じて具現化した表象を自分の意志内部に取り込み、記憶保存していきます。

記憶保存された表象は、ものの見方、考え方といった人間が接するこの世界の受け止め方に作用し、特定の方向づけを行います。

現実問題として、人間の意志は、このような表象がもたらす情報やイメージの制約から逃れられることができません。

ものごとの説明や思考的整理が、言語・図像・映像・音響の力を借りなければ出来ないように、人間は、意識的に、あるいは、無意識のうちにその支配を受けているのです。

しかも表象は、人々に気づかれないうちに、諸個人を支配する力を持続させるべく、何度も創りかえられていきます。

表象は、時代とともに移り変わる価値観に応じた形態へリニューアルすることで、新たな影響力を発揮します。

だとしたら、そのような表象は、誰の、どのような願望と思惑から生み出されるのでしょうか。

また、こうした表象は、メディアを通じていかに表現され、人々に利用され、意識のなかで共有されてきたのでしょう。

さらには、誰かの、ある特定の意図のもとに、人々を社会化する手段として機能する表象が果たしてきた役割とは何なのでしょうか。

このサイトは、表象研究と呼ばれるそうした一連の学究を広く世の中に周知するために開設しました。

KAKU LABORATORIOでは、近代以降に多様化し、相互に連関しあいながらコンテンツをつくりだしていくポストグーテンベルク時代のメディアに見られる日本・宗教・地域の表象を学際的に考察する研究を取りあげています。



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